「ウェル花夢の植物図鑑」の記事一覧
ウェル花夢の植物図鑑(7)クチンシ
シーズン
2017年07月17日
(梔子、山梔子、学名 Gardenia jasminoides、アカネ科クチナシ属)
和名の「口無し」の由来は、
果実が熟しても割れないことからと言われています。
漢字で書けばそっけない「口無し」も
渡哲也が歌うと違った花になるから不思議ですね
いまでは指輪も 回るほど
やせてやつれた お前のうわさ
くちなしの花の 花のかおりが
旅路のはてまで ついてくる
くちなしの白い花
おまえのような花だった
くちなしの花のイメージはだいぶ良くなったものの
「旅路のはてまでついてくる」花の匂いがチョットという人も多いです。
学名のjasminoidesは「ジャスミンのような」という意味があるそうで
尾崎亜美が歌うとまたちがった匂いを誘ってくれます。
▽「オリビアを聞きながら」
お気に入りの唄 一人聴いてみるの
オリビアは淋しい心 なぎさめてくれるから
ジャスミンティーは 眠りを誘う薬
私らしく一日を終えたい こんな夜
藤井効果で空前の将棋ブームといえます。
日本将棋連盟高知県支部も大ブームを受けて
8月26日、27日
ホテル松葉川温泉で強化合宿を開催
四万十町の四万十せいりゅう支部(中脇支部長)の主催です。
森鶏二九段、大正北ノ川出身の中脇隆志奨励会初段も指導参加
腕自慢の参加者を募集しています
チョット強い人が自前で揃える榧の将棋盤
花のつぼみのような形をしているのが、将棋盤の足となります。
実は、くちなにの花をデザインしているのです。
将棋の禁じ手は、「二歩」「打ち歩詰め」など
それ以前の問題は「待った」
それより問題なのが、三人目の対局者、横から口を挟む人。
「他人の対局に『口無し』ということ」を示唆していのがくちなしの脚(客)。
将棋や囲碁だけではありません
一言が多いあなたの失敗。
自宅に、くちなしの花を植えてはどうでしょうか
(20170717胡)
ウェル花夢の植物図鑑(6)クスノキ
シーズン
2017年07月07日
ウェル花夢のキャンプサイトとケビン10号の間に、大きなクスノキが数本。
堂々とした佇まいは、森の主といったところです。
枝ぶりも自由気ままで、好きなように生きてきた証でもあります。
(二人の腕で届くくらいの樹幹)(クスノキの巨木4本くらい)
先日、愛媛県大三島の大山祇神社に行ってきました。
小千命(乎千命)を祖神とする全国の山の神様の総鎮守
鎮守の森の御神木が「乎千命御手植の楠」で伝承樹齢2600年
御手植の楠のように、クスノキは人の手の入らない森林には見かけることが少なく、里山や鎮守の森など「人が大好き」な木みたいです。
そういった意味で、
ここにツリーハウスを作りたい
ここに空中回廊を作りたい
応援してくれる方、建築学科のゼミ演習、中高年のものづくりクラブなど
この指たかれ。
ケビンを無料でお貸しします(期間限定)
(イメージ)
(20170705胡)
ウェル花夢の植物図鑑(5)あじさい
シーズン
2017年06月27日
落葉低木のアジサイは、日本人好みかな
あまり主張しない、季節に添える花。
奈良のあじさい寺「矢田寺」、鎌倉のあじさい「長谷寺」
近くで昔から有名なのが、高知市春野の「あじさい街道」
今、旬なのが「野市西佐古アジサイ街道」かな
(野市西佐古・物部川右岸堤防)
妻の里近くの「越知町鎌井田・日ノ浦あじさい街道」をあげちょかんとおこられる
それでもウェル花夢近くを紹介しないと訪ねたキャンパーに申し訳ない
一押しは、「水車と紫陽花」。
中村安並とくろしお鉄道宿毛駅近く
原色牧野植物大図鑑には
「和名のアジはアツで集まること、サは真、イは藍の約されたもの。青い花が群れて咲くから」と書いてある。
一株でも群れて咲くのに、群植すれば壮観そのもの
アジサイは雨が似合うと思ってるのは日本人だけで
南ヨーロッパなどでは、からっとした青空によく映えるとのこと
アジサイに雨蛙
草野心平もケッコケロロ、ケッテコロロとよろこぶ季節
(8号ケビン)
梅雨シーズンは、
ゆったりと、
まったりと
ソロキャンプが
お似合いです
(20170628胡)
ウェル花夢の植物図鑑(4)ヒメシャラ
シーズン
2017年06月20日
ヒメシャラ(姫沙羅、学名Stewartia monadelpha Seid.et Zucc、ツバキ科ナツツバキ属)
開花:6~7月
白く清楚な花は、夕方には落下してしまう一日花。
平家物語の盛者必衰の理ですね。
木肌が平滑で、こちらの方言で「アカタ」と呼ばれる。
よく木肌から「百日紅」と呼ばれるが赤の他人ですので間違わないでください。
控えめな花は、あなたと一緒だと思います。花言葉は「謙虚」
1本の株立ちもいいのですが、たくさんの仲間と陽を浴びるヒメシャラ林が初夏によく似合う。
近くでは天狗高原のセラピーロードの大引割近くのヒメシャラ林が最高です。
ヒノキのチップロードに熊笹の緑、ヒメシャラの淡い赤褐色の木立、
みずみずしい葉に7月になれば白い花を添えてくれる。
オートキャンプ場ウェル花夢から天狗高原のセラピーロードまで2時間弱です。
ふるさと林道松原中津川線経由でゆっくり走るのが、いいと思います。
梅雨時期でも、雨を楽しんで、松原のパン屋「シェ・ムア」によって、コーヒーブレイクしてください。
(20170620胡)
ウェル花夢の植物図鑑(3)金糸梅
シーズン
2017年06月14日
(ウェル花夢のゲートで待つ)
キンシバイ(金糸梅、学名Hypericum patulum、オトギリソウ属)
開花:6~7月
道路の植栽として、ウェル花夢にくる途中にも会ってることでしょう。
「外来種」といえば、密入国したような悪のイメージですが、
入国が江戸時代の宝暦10年(1760)としっかり記録されていれば、
密入国でもなさそうだし、年齢も重ねていれば立派な市民権を得たということ。
(キャンプサイト、のり面に)
実際に、生垣から道路の余地植栽に大いに活躍しています。
丈夫な性質ですので、多分、あなたの庭にも植栽しているのではないでしょうか
梅雨の雨を葉末に流し、風に揺れる株立ちと黄色の花。金糸梅とは高貴な名前です。
(20170614胡)
ウェル花夢の植物図鑑(2)いろはもみじ
シーズン
2017年06月07日
イロハモミジの翼果。プロペラのように飛べ
タカオモミジ(高雄楓、いろは紅葉、イロハカエデ、学名Acer Pallmatum、カエデ属)
開花:4~5月。写真は果実
日本で代表されるモミジが一般にイロハモミジと呼ばれる。
5月ごろ開花、6月には果実が二つの羽子(翼果)となり新緑の葉に美しく映える。
少しでも遠くに種の保存をしたいのか
プロペラのような羽子の形状はいじらしくも理にかなっている。
そんなところが、魅かれる植物のひとつである。
原色牧野植物大図鑑でも「タカオモミジ・別名イロハカエデ」となっている。
「高雄楓」は、京都の紅葉の名所・高雄(尾)山にちなんだもので、
カエデ類の園芸品種の大部分はこれから改良されたものという。
イロハカエデ(もみじ)の命名由来は葉の裂片の数え方によるもので
それを「いろはにほへと」と数えたことから「イロハ」となったとか。
紅葉で有名な日光いろは坂。数え方としてはもうとっくに死語で
「・・よたれ」のヘアピンははどのあたりになるかさっぱりわからない。
葉の切れ込みが深いカエデを「〇〇モミジ」
葉の切込みが浅いカエデを「〇〇カエデ」と呼ぶ、という説が通説のようだが
モミジの語源は、木の葉が赤や黄に色づくことの古語「もみず」からきたもの
カエデの由来は、葉形がカエルの手ににているところから音韻が転訛したという
奈良時代まではモミチと濁らず発音され、「黄葉」と書かれたが
平安時代以降になると「紅葉」と書くことが多くなったという。
鎌倉時代になるとモミジがカエデ類の総称になったということだ。
私たちの見える色の世界も、時代において大切にした色、美しいと感じる色
それころ色々感じ方がちがってきた。
どうしてモミジは赤・朱でなく紅なのか。
薔薇色、緋色、丹色、茜色、臙脂色、小豆色
福田邦夫著「色の名前507」を読めば色の世界が違って見えてくる。
こちらのサイトも面白い。→四万十町地名辞典サイト→地名文化財「白と黒」
植物も種の保存から、遠くへ飛びたい、鳥に運んでもらいたいと
種子の色や形が進化していたのだろう。
ウェル花夢のピラカンサスの赤い実も、冬となり雪が降るとそのコントラストに
鳥がいっせいに寄ってきてついばんでは、遠くへ運んで行ってくれる。
(20170607胡)
ウェル花夢の植物図鑑(1)ヤマボウシ
シーズン
2017年06月06日
10号ケビン前のヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師、ヤマグワ、ヤマグルマ、学名Cornus Kousa Buerg、ミズキ科ミズキ属)
開花期:6月~7月
ウェル花夢の10号ケビン、5号ケビンに見ることができます。
本来は西日本など温帯域に生育する花木ですが
今では園芸品種として街路樹や庭先にも植えられるようになりました。
新緑の葉の上に添える美しい白い十字架のような花形、
実は花弁ではなく総苞片(花のつけ根の葉)と言うそうです。
その中に黄緑色の小花が20~30個球状になっているのが集合花です。
葉の上部に咲くので、上から見るのが一番です。
秋になれば真っ赤な実となり、果肉は甘みも食感もよくそのまま食べられるますが、
ジャムや果実酒などに加工する方が多いそうです。
原色牧野植物大図鑑
花を法師の頭に、4枚の総苞片を頭巾に見立て「ヤマボウシ(山法師)」の和名となったそうです。
ウェル花夢には、アメリカハナミズキやサンシュユは植えていませんが兄弟です。
アハミズキに比べ病気にもなりにくい。葉よし、花よし、紅葉よし。
10m近くの高さになるので、それをみこして自由に育ててください。
個人的には早春を待ちわびたように咲くサンシュユ(山茱萸) が好きです。
(20170606胡)
(風車のようなヤマボウシ)